History1
日本随一のデニムの産地、岡山県。
国産デニムとして親しまれている児島のデニム工場で出る端切れを解繊して生まれるフェルトがあります。このフェルトは自動車の吸音材として使用されているため一般の目に留まることはほぼありませんが、この技術を活用し”見えるリサイクルサービス”ができないかと生まれたのが【アップサイクルボード®】という新サービスです。アップサイクルボードでは、廃棄衣類を解繊したフェルトをさらに高熱でプレス成型して繊維ボードを作成できます。独特の風合いはすべて一点ものであり、衣類として役割を担っていた生地を、別の角度から再度『生地』として生まれ変わらせて新たな製品を展開することができることから、まさにアップサイクルという名がふさわしい新しい価値を生み出すことができます。
Okayama is famous for producing denim in Japan.
There is felt that disentangles scrap generated at the denim factory in Kojima area, which is popular as domestic denim. Since this felt is used as a sound absorbing material for automobiles, it does not reach the general public's eyes, but I was convinced that this technology could be used for a visible recycling service, and a new service called up cycle board was born. .. Upcycle boards can be made into fiberboard by pressing the entanglement of old cloth with higher heat. This fabric is the only one in the world. You can develop new products by transforming fabrics that have been active as clothing into fabrics from different angles. Therefore, the name upcycle can create new values.
アパレル廃棄物と向き合う
売れ行きが流行に左右されるアパレル業界。近年の衣料品における需要供給バランスは、消費量に対し供給量が過剰になり、自然消費率は46.6%という結果になっています。(2018年データ)最近ではこの問題解決にむけて中古衣類の輸出市場が拡大してきてはいますが、現在でも全体の8割は焼却または埋め立てざるを得ない状況が続いており、大きな社会問題となっています。
valnimesはアップサイクルボードをビジネスプロダクトとして昇華させることで、アパレルの廃棄物に新たな活路を見出したいと生まれました。valnimesを手にする人が、今この世界で直面している問題に対し関心を持ち、持続可能な社会をつくるために個人として、なにができるかを考えるきっかけになることを願っています。
The apparel industry where fashion affects sales. The supply and demand of clothing in recent years has exceeded the consumption, and the natural consumption rate is 46.6%. Recently, the used clothing export market has expanded to solve this problem, but even now 80% of the total is incinerated or landfilled, which is a major social problem.
valnimes wants to find new ways to use apparel waste by sublimating upcycle boards into business products. If you have a valnimes, we would be grateful if you are interested in the problems facing the world right now and think about what you can do as an individual to build a sustainable society.
障がい者の就労支援
アップサイクルボードのベースとなる解繊フェルトは、製造する際に必要な衣類の分解作業の一部を岡山県内の障がい者就労施設へ依頼しています。このような施設は設備の不足や出来る作業の幅が狭いことから、継続的に仕事を依頼できる企業が少なく障がい者へ安定した就労を与えられないことが深刻な問題となっています。
働くことは誰にでも平等に与えられている権利なのにも関わらず、それが叶わない現状はあってはいけません。
valnimesは、障がい者就労施設へ継続的に作業を依頼できるような仕組みづくりを実現することができます。
全国の障がい者の総数は約937万人と、人口の7.4%に相当します。(平成28年調査)
障がい者就労施設には障害の程度に合わせてA型、B型の2タイプがあり、それぞれのペースに適した
作業を行っていますが、雇用契約を結ばずに就労を行うB型施設へ提供できる仕事が極端に少ないことが、
深刻な問題となっています。
仕事が無いことには、金銭的な自立を目指すことも、職業訓練の機会を与えることもできません。
行政や大手企業の障がい者雇用だけではカバーしきれない、施設の安定稼働を支える仕組みづくりは
日本の福祉においての急務な課題となっています。